これからの季節に大活躍のサンテラス。サンテラスといえば、日向ぼっこをしながらお茶を飲んだり、雨や花粉に左右されずに採光を楽しんだり、雨の日には洗濯物干し場としても活用できるなど、その使いみちはいろいろあります。特に在宅期間が長くなると恋しくなる屋外、自宅にアウトドアリビングがあればテレワークの場所としても活躍してくれそうですね!今回は、特に美しいサンテラスのある家18選をご紹介していきます。
緑を暮らしの中で感じたい、そう思っている人にはこの住まいのサンテラスに憧れるのではないでしょうか?こちらは、北と南に建物を配置し、その間を庭兼サンテラスとして計画した住まい。室内庭と外部、リビングが緩やかに繋がります。庭からサンテラスへと延びる植栽が美しいですね。
クレジット: 山内 紀人
「住まいの写真」ページでは様々な種類の家を紹介しています。◀
※ 家の写真ページ
既存の住宅にサンルームを増築したいと考えている人も多いのではないでしょうか?こちらは木構造がそのまま見えるユニークなデザインのサンルーム。木窓がリズムよく並び、そのリズムを引き締めるように六角形の床タイルとシャンデリアがアクセントを加えます。植物やテーブルを置いて、まるでカフェのような優雅な雰囲気ですね。
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こちらはまさにアウトドアリビングという言葉に相応しいテラス。自然の風が家の中を通り抜け、光が燦々と降り注ぎます。温暖で雨が少ないという気候を生かし、サンテラスをつくることで家の中でもまるで屋外にいるような開放感をつくります。日差しの強い夏でも、少々雨が降る日でも、外で本を読んだり食事をしたりと、アウトドアリビングは家族の第二のリビングとして活躍します。
【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】
かつての工場をコンバージョンによって居住空間に改修した住まい。天井の高いリビングダイニングの奥は、サンルームへと繋がります。元工場スペースの天井高さを活用して高窓を設けることで、プライバシーを保ちながら明るい住空間をつくっています。サンテラスは、採光面でも大きなメリットがありますね。
クレジット: 石川耕平
こちらは、店舗付き住宅の住居部分に設けられたインナーテラス。省スペースな折れ戸で、仕切っても広々と使える空間です。上部は格子で空気が循環できる工夫がなされています。リビングとは異なる白い床は窓からの採光を反射し、より明るい空間を演出しています。
クレジット: a.fukuzawa
近隣が気になる住宅街でもサンルームを作ることが出来ます。こちらは、南側隣家と被らない部分に集中して取った南窓。日照シミュレーションで開口部の計算しているので、冬場でもたっぷりと太陽の光と熱が入ってきます。室内干しスペースとしても活躍してくれます。
三方に窓を設け、自然光をたっぷりと取り入れた快適なアウトドアリビング。冬は日射を利用して部屋全体で暖房しつつ床部分で蓄熱します。夏は天窓のブラインドを閉めたり、その下のハニカムブラインドを閉めたり、または天窓を開けて熱を逃がしたりと、三方の窓は自然の暖冷房装置としても活躍します。
こちらは、夫妻と子ども、叔父、祖母の四世代が、別々の世帯を築きながら同じ屋根の下で暮らす住宅です。皆が集まるLDKは、ハイサッシの間仕切りをガラスで、まるでサンルームのような明るい印象にすることでより広がりを感じる空間にしています。世代同士の繋がりも気づきやすい配慮ですね。
写真撮影:藤原慎太郎・室喜夫
家中央には南の光を取り入れる細長いサンルームが配置されています。植栽を置いて水やりができるように床はデッキになっていて、その下は排水されるようになっています。高い天井を利用したハイサイドライトから差し込む日の光がサンルームを介して両サイドの住空間に行き渡ります。
クレジット: 矢野紀行(矢野紀行写真事務所)
こちらは、英国製コンサバトリーのある住まい。コンサバトリーとは、フランス語で「保存する」に由来します。もともと温室は、18世紀に南欧各地より持ち帰ったフルーツや大切な植物を保護するために開発されたものです。日本では、西洋庭への関心が高まるにつれて温室もアウトドアリビングとして人気を高めています。
こちらはマスカットの温室をガーデンハウスとして再生しています。三角形のガラス屋根と床の白いレンガに落ちるブドウの葉影や木漏れ日が美しいですね。こんなガーデンハウスが自宅にあれば、キッチン菜園を楽しんだり、静かでゆったりとした環境で読書を楽しんだりと豊かな時間が増えそうです。
撮影:大橋富夫、神家昭雄建築研究室
こちらは植物が育てられるロフトのある住まい。このロフトは、日射抑制のルーバーや、絶えず空気が入れ替わる強制換気、熱を循環させ補助的な暖房として使うなど、自然のエネルギーを使った仕組みが隅々に計画されており、まるで木陰にいるような心地よい環境を感じることができます。
こちらは、築44年の団地リフォームによってサンルームのある住まいに改修されました。日本建築の特質の外部環境との連続性や空間の可変性を布框戸(ぬのかまちど)によって表現しています。框戸とは木製の枠の中にガラスや板を嵌めた建具のことです。障子のような透過性と襖のような軽やかさを併せ持っているので、サンテラスの採光を効率よく室内に届けながら、空間に軽やかな印象を与えています。
室内空間が外部へとつながる大きなサンテラスのある住まい。室内にいながらも、まるで森の中に居るような感覚です。透明な屋根と透明な雨戸で仕切って、内外の境界が曖昧な空間をつくることで、季節や気候の変化に順応し温熱環境を整える仕掛けとしています。
こちらは玄関兼サンルームのある住まい。直射光がふりそそぎ、床に敷き詰められた敷瓦や壁面の蓄熱体に蓄熱されるので、温室内は温かく、もちろん好きな植物を育てることもできます。冬場は、温室
を囲う室内側のガラス戸を開けて天井ファンによって対流を起こして熱を居住空間に取り込み、一方、夏場は閉めて上部のドーマー窓から熱を逃がす仕組みです。
クレジット: Yuki Chida
こちらのウィンターガーデンは、室内の居間と温室がガラスの框戸を介して一体の空間となります。北国に位置するこの住まいのウィンターガーデンは、雪の荷重にたえるよう柱を多くし、森の中にいるような室内空間のイメージを与えています。 冬の日ざしが室内奥深くまで射込み、多くの観葉植物をそだてることができます。日光の当たらない日に暖房される場合は、熱損失は従来の壁よりも大幅に大きく暖房出力の約3〜4倍が必要ですが、一方で、日射と散乱光による高い太陽熱利得は、暖房時間の大幅な削減につながります。
平均して日照時間の長い日本では、夏の酷暑を避けるため北東または北西側に設置することが良いでしょう。北西に設置することで、冬は長時間日差しが部屋の奥まで入るため冬場のアウトドアリビングに最適となります。
サンルームというと、一階にガラス張りテラス想像することが多いですが、二階に設けることもできます。ガラス戸のUV加工などを施したり、自動換気システムを考えておくと、一年中使うことが出来ます。夏のインナーバルコニーが幾ら暑くても、室内とインナーバルコニーを隔てるガラス戸を閉めれば、居住空間の冷房効率を下げることなく快適に。植物を育てたり、椅子とテーブルを置いて家族が団欒できる場所として活躍します。