テラスを上手に住まいに取り入れるには?

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
鉄骨倉庫リノベーション~洋菓子&レストラン~, 株式会社ハウジングアーキテクト建築設計事務所 株式会社ハウジングアーキテクト建築設計事務所 Commercial spaces Wood Wood effect
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自宅にテラス空間を設けて、住まいでの暮らしの幅を広げたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。そこでは、気軽に夕涼みができたり、家族やゲストとともにバーベキューができたりと、様々なアクティビティを可能にしてくれる魅力的な場所となります。そのテラスを快適で楽しい空間にしていくには、いくつかのポイントを押さえていくことが大切になります。そこで今回は、株式会社ハウジングアーキテクト建築設計事務所が手がけた建物を通じて、テラスを上手に取り入れる方法について紹介していきたいと思います。  

プライバシーへの配慮

室内については、外からの視線が直接入らないような住まいのプライバシー性をしっかりと考えていくと思いますが、テラスについても同様に考えながら上手に取り入れていきましょう。室内のように気楽にテラスでくつろぎたいという方も多いと思いますが、そうした中ですぐ隣に建つ建物からの視線が入ってくるのでは、くつろぎたくてもくつろげないでしょう。そうしたことから、こちらのように壁を用いたり、あるいは植栽などを使って上手にテラスのプライバシーが確保されるようにしていきましょう。  

使い方に合ったテラスのかたち

テラスを上手につくっていくには、その使い方に合った計画をしていくことが大切になります。具体的には、テラスでバーベキューをしたいのであれば、食材や食器などの出し入れがしやすいようにテラスとキッチンを近くに配置したり、人数分のテーブルや椅子が置ける広さを確保するなどが考えられます。このようにテラスの使い方に合わせて、その広さや配置などを決めてみて下さい。鉄骨倉庫をリノベーションして洋菓子&レストランに生まれ変わったこちらの建物では、屋上をテラスにすることで広いスペースを確保しながら、テーブルやブランコ、植栽や照明によって、様々な人がそれぞれに合った過ごし方を楽しむことができる屋外空間にデザインされています。  

室内から出入りしやすいテラスに

室内と屋外の中間のような空間であるテラスは、室内から庭に出るよりも気軽に外へ出入りできるのが魅力の場所でもあります。そうしたことから、テラスを計画する際にも、室内から出入りしやすいようなデザインを心掛けていくといいと思います。その1つが、室内とテラスの床の段差です。こちらのように、2つの床を同じ高さに設定することで、部屋として自然につながっているような出入りのしやすさが得られることはもちろん、視覚的にも室内がテラスまで延びているような空間の広がりを感じることができます。  

天候に関係なくいつでも使えるテラス

テラスを使おうと思っても、屋外にあることから、雨が降っていたり、床が濡れていて、そこでゆっくりと過ごせないこともでてきます。そうしたことから、テラスに庇などの雨除けを設けることも考えてみて下さい。それによって、雨の時でもテラスが気軽に使えることはもちろんのこと、夏の強い日差しも遮ってくれることから、天候に関係なくいつでも使えるテラスにすることができます。こちらの住まいのように、しっかりとテラスの上部やサイドを囲むことで、1つの部屋のような雰囲気ながら外の快適な空気を満喫できる屋外空間にしてみてはいかがでしょうか。  

水栓やコンセントも忘れずに

テラスを取り入れる際に考えておきたいことの最後は、水栓やコンセントの設置です。これによって、ガーデニングや卓上IHクッキングヒーターを使った食事など、テラスの使い方が大きく広がるだけでなく、テラスのメンテナンスも含めて、高圧洗浄機といった電化製品を使った掃除なども楽になります。敷地内に駐車スペースがあり、洗車もこの水栓を使って行いたい場合など、水栓やコンセントの設置場所についてもしっかりと検討してみるといいでしょう。  

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