採光で明るい住まいをつくるには?

A.Imamura A.Imamura
ハイサイドライトは、明るいけど暑い?, 株式会社小木野貴光アトリエ 級建築士事務所 株式会社小木野貴光アトリエ 級建築士事務所 Modern Living Room
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採光を上手に取り入れて明るい家をつくるにはどのような工夫が必要でしょうか?特に陽あたりの悪い住宅密集地や変形敷地など、南側に大きく窓を取れない住まいでは、太陽光を上手に取り入れる工夫が大切です。今回は、そんな条件を乗り越えて、採光で明るい住まいをつくった住宅6軒をご紹介していきます。

採光と都市部に建つ住まい

採光を上手に取り入れる工夫が最も必要な陽あたりの悪い住宅密集地に立地する住まいではどのような工夫が施されているのでしょうか?こちらのアトリエ・天工人が手がけるまるで東京の空の切り取ったような窓の配置が印象的な住まいを見てみましょう。狭い敷地と近隣からのプライバシーの確保を配慮しながら効率よく日光を室内に取り入れるために、立体的な斜めの壁にランダムにトップライトが配置されています。平面ではなく立体的に窓の配置を考えることで、外からの視線の配慮と効率の良い明るい室内をデザインしています。

クレジット: photo by toshihiro sobajima

採光と吹き抜け—トップライトから降り注ぐ光

採光を効率よく室内全体に取り入れるアイデアの一つに、トップライトの配置と吹き抜けの組み合わせがあります。こちらは、1階から3階まで無垢の杉板の吹抜がつながる明るい住まい。吹抜の天井は、三面全面トップライトで空が切り取られたように青空が映え、室内に爽やかな日光を注ぎます。陽あたりの悪い住宅密集地の立地、隣接して3方向に建物が建ち、前面道路は北側で直射日光が届きにくい状況を吹き抜けと大きなトップライトのアイデアで改善した住まいです。

クレジット: Photo: momoko japan

いつも空が近い特別な住まい

空を見上げる事を暮らしの一部として感じられるようにとデザインされたこちらの住まい。南北に勾配を取った切り妻屋根の南面には、大きく四角の窓が配置され、広々としたLDKからいつも空が眺められる空間がデザインされています。日中は明るい日光があるので電気要らずのリビングルームが生まれ、また常に変化し続ける自然の空が生活の背景となることで、暮らしの中に豊かさをもたらします。自然と暮らすというシンプルなアイデアが何よりもこの家を特別な住宅として彩っていますね。

壁や扉で仕切らない

変形敷地や住宅密集地など採光が取り入れにくい条件でも明るい住まいをつくるアイデアの一つに、スキップフロアがあります。例えばこちらのように、壁や扉で仕切らないスキップフロアは空間を緩やかに繋げ、中央の吹き抜けと階段に配置された大きな窓からの日光を効率よく活かします。陽あたりだけでなく通風にも有利な点が嬉しいですね。

こちらではさらに「スキップフロアで生まれるダイナミック空間5軒!」を紹介しています。

コートハウスの中庭

採光を室内に取り入れるならば、コートハウスはいかがでしょうか?コートハウスは、中庭を中心に回廊のような間取りが設けられた住まいを指します。外は塀に囲まれ防犯機能に優れた住宅と言われ、外部からの視線を遮りプライベートな中庭から陽あたりを得ることができます。こちらのように大きく引き戸を開放すれば、中庭と室内が繋がるスペースができます。直射日光を遮りながら明るさを確保できるアイデアの一つです。

ハイサイドライトで

高い壁の高い位置につけた窓のことをハイサイドライトと言います。住宅密集地では窓が隣家の窓と向かい合わないように配慮しながら明るさを効率よく取り入れなくてはいけません。そのひとつのテクニックとしておすすめなのが、こちらのようなハイサイドライトです。高い位置に窓があると、太陽の角度から部屋の奥の奥まで光が届き明るい部屋になります。外からの視線を遮断しながら日光と風を確保できます。陽あたりの良い南側が西側に設ける場合は、窓のデザインや大きさなどに注意すると良いでしょう。

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