家族7人が暮らすアトリエのある家

Michiko JUTO Michiko JUTO
ハコノオウチ04, 石川淳建築設計事務所 石川淳建築設計事務所 Wooden houses
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核家族や一人暮らしが大半を占める現代社会ですが、今回紹介するのは子どもが3人いる夫婦と母そして妹の7人で構成される家族のための住宅です。アトリエや中二階のある変化に富んだ空間構成が魅力的なこの住まいを手がけたのは石川淳建築設計事務所。大家族が楽しく暮すシンプルモダンな家、さっそく見てみましょう。

大きな窓はアクセントになったシンプルな外観

東京郊外の密集した住宅地に計画されたのはモノトーンを基調とした箱型のモダンな住宅。前面道路から建物をセットバックさせた位置に配置し、手前は2台分の駐車スペースと玄関アプローチを設けています。黒い外壁に大きなウィンドウがひと際目立つボックス型の建物は街並みに新しい表情を作り出しています。

モノトーンの外観を彩る作品たち

布作家の妹さんのアトリエを道路側に計画し、大きなウィンドウ越しにクリエイティブな作品が見えるように配慮。L字型に張り出した白い玄関ポーチもシャープな外観にコントラストをもたらし、より一層目を引く佇まいを作り出しています。「眺めのいい家」も玄関と続くプラスαの空間を設けた豊かな住まいです。是非ご覧ください。

スタイリッシュな内部空間

アトリエと一体化した玄関土間を入るとブラックの存在感のある階段が。右手はアトリエそして左手に見えるのは水廻り空間です。吹抜けになった階段が家全体を繋ぎ、上部のトップライトからの自然光を下階に届けます。階段を上がると納戸として利用する中二階へ。

立体的な広がりを持つ空間構成

ブラックのフレームを含めアクセントに黒を採用したモノトーンのスタイリッシュな住まいです。LDKの天井は高めに設定しハイサイドライトを取り入れることで、よりたくさんの採光を確保した明るく開放感溢れる家族みんなが集る空間を演出。奥の引き戸のある居室はお母さんの部屋。動線にも配慮した計画が印象的です。

充実した機能を持つLDK

キッチンはモダンなデザインのアイランドタイプ。跳ね出しタイプのレンジフードがアクセントになっています。横長の窓辺に造作で設けたカウンターは多目的に使えそうですよね。右手の壁一面には収納をたっぷり設けています。家族7人のモノがすっぽりおさまりそうです。収納のある壁の背後は道路に面したアトリエで、緩やかに住まいの空間と分けられています。

変化に富んだ住空間

こちらは中二階の納戸です。壁を一部開放することで1階と緩やかにつながり、視界の抜けによって実際以上に広がりを感じさせる住空間が生まれました。限られた空間を最大限に利用した大家族が一緒に暮らす家、変化に富んだ楽しい空間で構成されています。黒い階段で2階へアプローチ。

プラスαの使い方で住まいを充実させる

トップライトが明るく照らす階段ホールは子どもたちの勉強机を配置することで、プラスαの機能を持たせた豊かな空間に。 黒い扉はトイレで、小さな子どもたちには何かと便利な手洗コーナーはあえてホールに設けています。

フレキシブルに対応するデザイン

勉強コーナーの背後には子どもたちの個室を配置。全て引き戸で仕切られるようになっており、必要に応じて独立した空間へと変化します。隣家に囲まれた敷地でもハイサイドライトや地窓を採用することで、採光や換気の確保しながら雰囲気のある空間を演出することが可能なんです。世代を越える大家族が集って暮らしながらもそれぞれのプライベートなスペースを確保した豊かな住まい、是非参考にしてみてください。

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