新建材の特徴とメリット・デメリット

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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新建材とは何でしょう?住まいづくりを進めていく上で、たまに目や耳にするのではないでしょうか。それは、家づくりをより幅広いものにしてくれるだけでなく、快適な住まいを生み出してくれる新しい材料ですが、もちろん欠点も存在します。そこで今回は、新建材とは何なのか、そしてそのメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。

新建材とは

新建材とは、建築に使われる建材の中でも、新たに生み出された技術や加工方法によって開発された新しい建築材料の総称を言います。具体的には、塩化ビニルやポリエステル、あるいはプラスチックなどが使われるもので、集成材や石膏ボード、外壁材のサイディングなど建物の構造部材から仕上げ材まであらゆる部分に用いられます。そうした多岐に渡る新建材ですが、総称されるがゆえにあるまとまった特徴や長所短所が見られます。次からはそれについて見ていきましょう。


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新建材の種類は

新建材の種類にはいろいろのものがあり、中でもプラスチックを利用したものが多く見られます。断熱材として使用されるスチロールやウレタンが代表的です。塩化ビニルやポリエステルなどは壁や家具にも使用されます。床材には、化粧板やプラスチック床材などがあります。各種性能やデザイン効果を考えられた多種多様な製品が開発されています。

メリット1:圧倒的なデザインの豊富さ

新しい素材や製品が次々と開発されることにより、新建材の種類やデザインの多様さは圧倒的です。カラーのバリエーションの豊富さはもちろんのこと、様々なデザインによってモダンや北欧スタイルのインテリアから、ラスティックや和風スタイルのインテリアまでイメージ通りの住まいにすることができるでしょう。


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メリット2:低コスト

工場で生産・加工が行われるため、大量生産や人件費削減などの要因から最終的にコストが安くなる点もメリットとして挙げられます。当然、新建材の種類の中でも高性能のものは高コストですが、そうしたコスト面でも幅広い製品の中から選べる点も魅力となるでしょう。コストを抑えながら家を建てる方法については、「少しでも安くマイホームを手に入れるために!」も参考にしてみて下さい。


【住まいづくりついては、こちらの記事でも紹介しています】

 環境に配慮した優しい建築のまとめ

メリット3:手入れ・メンテナンスが容易

無垢材などの自然素材の多くは、その品質を保つためにオイルやワックスを使った面倒なメンテナンスが求められますが、新建材の種類の多くはそうした定期的なメンテナンスが必要なく、拭き掃除などの簡単な手入れだけで済ませることができます。もちろんその分無垢材などの自然素材にも多くの魅力はありますが、面倒なメンテナンスに時間やお金をかけたくない方はメンテナンスフリーの新素材をお勧めします。

メリット4:今までにないデザインや性能

最新の技術や加工方法を駆使して新たに開発される新建材の種類の中には、今までにないデザインや性能のものがある点も大きな魅力となります。例えば、こちらの家山真建築研究室が手掛けた住まいにも使用されているガルバリウム鋼板という金属系の建材は、金属ながら防サビ性・耐熱性・耐久性にも優れ、さらに薄い金属板なので加工性も高く、色の種類も豊富なことから、近年家の外装材や屋根材として人気の高い素材の1つです。

デメリット:新建材によるシックハウス症候群発症の可能性

そんな魅力的なメリットを持っている新建材ですが、気を付けておきたいデメリットもあります。それは化学物質によってシックハウス症候群を発症してしまう可能性があるということです。シックハウス症候群が社会問題となって以来、国や建築界で様々な対策が行われ、現在では24時間換気が義務付けられたり、建材それぞれに原因物質であるホルムアルデヒドの放散量を星の数で示されていたりしています。そうした化学物質を含まない自然素材で住まいを建てることも1つの方法ですが、うまく対策を講じながら自然素材と上手に使い分けながら住いづくりをしてみてもいいかもしれません。


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追記:フローリングには

無垢材は100%自然の木でできています。そのため断熱効果があり、冬にはあたたかく、夏場に陽が当たっても熱くならないのが特徴です。また木が衝撃を吸収するので素足でのふみ心地が柔らかいと感じるのも無垢材の特徴です。一方で、新建材は木を薄くスライスした合板を接着剤で貼り合わせたもので、無垢材に比べて断熱効果は少ないと言われています。表面はビニルシートが貼られたりウレタンなどの空気を通さない塗装がされており、無垢材に比べると調湿効果も望めません。


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