時代が混ざりあう「築39年の我が家に後30年快適に住まう!」 

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築39年の我が家に後30年快適に住まう!(リフォーム), (株)ハウスインフォ (株)ハウスインフォ Classic style houses
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今回の住宅は姫路市山田町にある築39年の二世帯住宅のリフォーム。家族二世帯が快適に住めるように計画された間取りは、キッチンや居間を共有し、コミュニケーションを大切にした住まいになっています。さらに、別々の空間を持つよりも家族が暮らしを共有する場が増すことで、消費エネルギーが抑えられ、 結果として光熱費の削減につながります。施工を手掛けた株式会社ハウスインフォがこだわる「家族のしあわせ」が形になった二世帯住宅の好事例ではないでしょうか。

欄間と木目の美しい玄関スペース

入ってすぐ目に飛び込む、明るく優しい色合いの木目。木の香りがあふれる空間に以前の和室に飾れていた欄間は再利用して居間との間仕切り壁へ。新しい雰囲気の中に懐かしさをそえられた玄関スペースは、暖かく迎えられているようです。また玄関土間の白い玉石が囲む大きな沓脱石(クツヌギイシ)はどっしりとしていて和風を彩るアクセントになっています。

リフォーム前の外観

立派な灯篭のある懐かしい雰囲気のある以前の外観です。しかし灯篭の存在感も埋もれてしまうほど建物の外装は不均一で落ち着きません。生活感あふれる物干し竿は来客の視線を浴びてしまうでしょう。全体的に温かさは感じられますが、悪からず「時代遅れ」という感覚はぬぐえません。

リフォーム後の外観

大きな岩が迎える純和風な装いに一新。焼杉板の外壁は以前と比較すると落ち着きある雰囲気になりました。玄関ポーチへと導く飛び石も、その脇にある灯篭や植木まで、来客の目を楽しませ大いに活躍できるようになりました。玄関前から伸びる犬走りは、葺き替えられた屋根の庇にすっぽり覆われました。

見通しの良いキッチンと居間スペース

キッチンから眺めるダイニングと居間スペースは二世帯家族が一斉に集える大空間。以前は畳の二間だった場所がダイニングスペースへと変わりました。洋式のダイニングテーブルと板間を合わせた子世帯にも親世帯にも嬉しい仕様となりました。家族が同じ空間で同じ時を過ごせる、大切な場所ではないでしょうか。

玄関からダイレクトにアクセスできる薪ストーブとキッチン

こちらは居間・ダイニングスペース傍にある、玄関から土間続きに設置された薪ストーブです。

外から集めた薪を部屋を通らず運べる動線は効率的です。大空間を暖めるには恰好の薪ストーブは薪の香りと燃える火など嗅覚や視覚にも良さを享受できる暖房器具です。もちろんキッチン際に据えれば調理にも頻繁に利用できるなど家族で楽しめる利点も。

家の中心、家族の見える居間

大きく吹き抜けた上部によって二階空間までつながりを持ち、明るい居間は新しいけれど、畳仕上げによって落ち着ける空間です。通路に見えるスリット階段は和室の雰囲気に溶込む丁寧な組み仕上げになっています。二本の大きな梁も大黒柱ではないけれど、大黒梁のように住まう二世帯の家族を後30年以上支えていくものになるでしょう。

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