みなさんお家ではどんな洗面台で、どんな洗面ボウルを使っていますか?陶器製で色は… 白ですか?形は長方形かそれとも円形?あまり気にしたことがない方もいるかもしれません。そこで今回は個性豊かな表情を見せる、魅力的な洗面台及び洗面ボウルをご紹介します。デザイナーや職人のこだわりが垣間見れる5点のプロダクトです。
スイス・ムッテンツを拠点に活動するBETON DESIGN BY NONNASTが作ったのは、こちらの究極ミニマルとも言える洗面台。コンクリート製で強い存在感を放ちながらも、細い体躯で全体の印象はとてもスタイリッシュです。傾斜が付けられており排水は奥へと流れていく仕組み。一切の装飾を必要としない印象的な一台です。
オランダ人デザイナーJanina Loeveが作ったのは、上下二段式になっている洗面ボウルです。Deltaと名付けられたこれは、”地球上で最も美しく貴重な要素である水”にインスパイアされたというもの。新鮮で清潔な水は人間が生きていく為の最重要条件ですが、蛇口をひねれば無限に出てくるかのようなそれに、普段私たちはそこまでの意識を払っていません。しかしJaninaは上下二段式にすることで水の流れる道を長く、高い所から低い所へとゆったり流れる自然の小川の様な環境を再現したと言います。
セラミック製のボウルには水が撥ね、流れる様が痕跡として残されています。これらは自然の水の流れに触れるという喜びと、ユーザーに水の価値を自覚する瞬間を提供しているのです。
ドイツのオンラインセレクトショップMexambienteが提供するのは、メキシコの伝統的な手工芸品を始めとするプロダクト。こちらは陶器に手描きで美しいペイントが施された洗面ボウルです。メキシコらしいカラフルな色使い、伝統的で華やかな模様は天然の鉱物顔料を使用し描かれているので、深い色味と温かみが魅力的。これ一台で空間が一気に華やかになるのでバスルームのアイキャッチとしてお勧め。ハンドメイドなので全てが微妙に違った表情を持っており、じっくり吟味して自分だけのお気に入りを見つけたいですね。
ポーランドのINDUSTONEが提供するのは、川で採掘された天然石を使った洗面ボウルです。これは合成ではなくひとつの大きな石をくり抜いて作られたもの。百年以上の伝統を持つインドネシアの石工職人の手によるもので、天然石の持つ力強さや豊かな素材感が生かされています。高温の水に触れても割れることはなく、耐久性に優れており特別なケアも必要ないそう。